第2種電気工事士試験
平成18年度筆記試験(一般問題)
【注意】1.本問題の計算で√2、√3及び円周率πを使用する場合の数値は次による こと。 √2=1.41,√3=1.73,π=3.14 2.本問題で使用する図記号は、原則としてJIS C 0617-1~13及びJIS C 0303:2000に準拠している。 |
|
次の各問いには4通りの答え(イ、ロ、ハ、ニ)が書いてある。それぞれの問いに対して答えを1つ選びなさい |
問1 図のような回路で、端子ab間の合成抵抗[Ω]は。
イ.1 ロ.2 ハ.3 ニ.4
問2 ビニル絶縁電線(単心)の導体の直径をD、長さをLとするとき、この電線の 抵抗と許容電流に関する記述として、誤っているものは。
イ.電線の抵抗は、Lに比例する。
ロ.電線の抵抗は、
ハ.許容電流は、周囲の温度が上昇すると、大きくなる。
ニ.許容電流は、Dが大きくなると、大きくなる。
問3 図のような交流回路で、負荷に対してコンデンサCを設置して、力率を100[%] に改善した。このときの電流計の指示値は。
イ.零になる。
ロ.コンデンサ設置前と比べて増加する。
ハ.コンデンサ設置前と比べて減少する。
ニ.コンデンサ設置前と比べて変化しない。
問4 図のような単相3線式回路で、消費電力1[KW]、2[KW]、3[KW]の負荷はすべて抵抗負荷である。電流計の指示値[A]は。
イ.0 ロ.10 ハ.20 ニ.40
問5 図のような三相3線式回路の全消費電力[KW]は。
イ.rI ロ.√3rI ハ.2rI ニ.2√3rI
問8 低圧屋内配線の金属管工事で、管内に直径2.0[mm]の600Vビニル絶縁電線(銅導体)4本を収めて施設した場合、電線1本当たりの許容電流[A]は。 ただし、周囲温度は30[℃]以下とする。
イ.17 ロ.19 ハ.22 ニ.24
問9 図のように、電動機Mと電熱器Hが幹線に接続されている場合、低圧屋内幹線を保護する@で示す配線用遮断器の定格電流の最大値[A]は。 ただし、幹線は600Vビニル絶縁電線8[mu](許容電流61[A])で、需要率は100[%]とする。
イ.50 ロ.75 ハ.100 ニ.150
問10 図のように定格電流150[A]の配線用遮断器で保護された低圧屋内幹線から太さ5.5[mu]のVVFケーブル(許容電流34[A])で低圧屋内電路を分岐する場合、ab間の長さの最大値[m]は。 ただし、低圧屋内幹線に接続される負荷は、電灯負荷とする。
イ.3 ロ.4 ハ.8 ニ.制限無し
問11 プルボックスの主な使用目的は。
イ.多数の金属管が交差、集合する場所で、電線の引き入れを容易にするた めに用いる。
ロ.多数の開閉器類を集合して設置する為に用いる。
ハ.埋込みの金属管工事で、スイッチやコンセントを取り付けるために用いる。
ニ.天井に比較的重い照明器具を取り付けるために用いる。
問12 許容電流から判断して、公称断面積0.75[mu]のゴムコード(絶縁物の種 類が天然ゴム混合物)を使用できる最も消費電力の多い気な電熱器具は。 ただし、電熱器具の定格電圧は100[V]で、周囲温度は30[℃]以下とする。
イ.150[W]の電気はんだごて
ロ.600[W]の電気がま
ハ.1500[W]の電気湯沸し器
ニ.2000[W]の電気乾燥器
問13 1灯の電灯を3箇所のいずれの場所からも点滅できるようにするためのスイ ッチの組み合わせとして、正しいものは。
イ.3路スイッチ3個
ロ.単極スイッチ2個と3路スイッチ1個
ハ.単極スイッチ1個と4路スイッチ2個
ニ.3路スイッチ2個と4路スイッチ1個
問14 コンクリート壁に金属管を取り付けるときに用いる材料及び工具の組み合わせとして、適切なものは。
イ.ホルソ ロ.ハンマ カールプラグ たがね ハンマ ステープル ステープル コンクリート釘
ハ.振動ドリル ニ.振動ドリル カールプラグ ホルソ サドル サドル 木ねじ ボルト
問15 写真に示す器具の○で囲まれた部分の名称は。
イ.電磁開閉器 ロ.漏電遮断器
ハ.配線用遮断器 ニ.漏電警報器
問16 写真に示す材料の使用目的は。
イ.両方とも回すことができない金属管相互を接続するために使用する。
ロ.金属管相互を直角に接続するために使用する。
ハ.金属管の管端に取り付け、引き出す電線の被覆を保護するために使用す る。
ニ.アウトレットボックスと(金属製)と、そのノックアウトの径より外径が小さい金属管とを接続するために使用する。
問17 写真に示す器具の用途は。
イ.爆燃性粉塵の多い場所に施設するコンセントとして用いる。
ロ.事務所等の床面に施設するコンセントとして用いる。
ハ.住宅の壁面に施設する接地極付コンセントとして用いる。
ニ.水気の多い場所に施設するコンセントとして用いる。
問18 写真に示す工具の使用目的は。
イ.太い電線を切断する。
ロ.ロックナットを締め付ける。
ハ.VVFケーブルの外装や絶縁被覆を剝ぎ取る。
ニ.リングスリーブにより電線相互を接続する。
問19 乾燥した点検できない隠ぺい場所の低圧屋内配線工事の種類で、適切なもの は。
イ.金属ダクト工事 ロ.バスダクト工事
ハ.合成樹脂管工事 ニ.がいし引き工事
問20 D種接地工事の施工方法として、不適切なものは。
イ.ルームエアコンの接地線として、直径1.6[mm]の軟銅線を使用した。
ロ.地中に埋設され、かつ、大地との間の電気抵抗値が3[Ω]以下の値を保っている金属製水道路を接地極として使用した。
ハ.低圧電路に地絡を生じた場合に1秒以内に自動的に電路を遮断する装置を設置し、接地抵抗値が600[Ω]であった。
ニ.移動して使用する電気機械器具の金属製外箱の接地線として、多心キャブタイヤケーブルの断面積0.75[mu]の1心を使用した。
問21 住宅の屋内に三相3線式200[V]、定格消費電力2.5[KW]のルームエアコンを施設した。このルームエアコンに電気を供給する電路の工事方法として、適切なものは。 ただし、配線は人が触れる恐れの無い隠ぺい工事とし、ルームエアコン外箱等の人が触れる恐れのある部分は絶縁性のある材料で堅牢に作られているものとする。
イ.専用の漏電遮断器を施設し、合成樹脂管工事で配線し、コンセントを使 用してルームエアコンと接続した。
ロ.専用の開閉器(ヒューズ付)を施設し、金属管工事で配線し、ルームエアコンと直接接続した。
ハ.専用の配線用遮断器を施設し、金属管工事で配線し、コンセントを使用してルームエアコンと接続した。
ニ.専用の漏電遮断器(過負荷保護付)を施設し、ケーブル工事で配線し、ルームエアコンと直接接続した。
問22 低圧屋内配線の可とう電線管工事として、不適切なものは。 ただし、管としては2種金属製可とう電線管を使用するものとする。
イ.管とボックスの接続にストレートボックスコネクタを使用した。
ロ.管の内側の曲げ半径を内径の6倍以上とした。
ハ.管内に屋外用ビニル絶縁電線(OW線)を収めた。
ニ.カント金属管(鋼製電線管)との接続にコンビネーションカップリングを使用した。
問23 ケーブル工事による低圧屋内配線で、ケーブルがガス管と接近する場合の工 事方法として、「電気設備の技術基準の解釈」にはどのように記述されているか。
イ.ガス管と接触しないよう施設すること。
ロ.ガス管と接触してもよい。
ハ.ガス管との離隔距離を10[cm]以上とすること。
ニ.ガス管との離隔距離を30[cm]以上とすること。
問24 三相200[V]、2.2[KW]の電動機の鉄台に施設した接地工事の接地抵抗値を測定し、接地線(軟銅線)の太さを点検した。接地抵抗値及び接地線の太さ(直径)の組み合わせで、適切なものは。 ただし、電路には漏電遮断器が施設されていないものとする。
イ.50[Ω] ロ。70[Ω] ハ.150[Ω] ニ.200[Ω] 1.2[mm] 2.0[mm] 1.6[mm] 2.6[mm]
問25 単相3線式100/200[V]の屋内配線において、開閉器又は過電流遮断器で区切ることができる電路ごとの絶縁抵抗の最小値として、「電気設備の技術基準を定める省令」で求めている値[MΩ]の組み合わせで、正しいものは。
イ.電路と大地間 0.2 ロ.電路と大地間 0.2 電線相互間 0.2 電線相互間 0.4
ハ.電路と大地間 0.1 ニ.電路と大地間 0.1 電線相互間 0.2 電線相互間 0.1
問26 電気計器の目盛板に図のような記号がある。記号の意味として正しいのは。
イ.誘導形で目盛板を水平に置いて使用する。
ロ.整流形で目盛板を鉛直に立てて使用する。
ハ.可動鉄片形で目盛板を鉛直に立てて使用する。
ニ.可動鉄片形で目盛板を水平に置いて使用する。
問27 内部抵抗0.03[Ω]、最大目盛値10[A]の電流計を40[A]まで測定できるようにしたい。分流器の抵抗値及び結線方法として、適切なものは。
問28 「電気設備の技術基準を定める省令」における電圧の低圧の区分は。
イ.直流600[V]以下、交流750[V]以下
ロ.直流750[V]以下、交流600[V]以下
ハ.直流600[V]以下、交流600[V]以下
ニ.直流750[V]以下、交流300[V]以下
問29 電気工事士法において、一般電気工作物の工事又は作業で、a bとも電気工事士でなければできないものは。
イ.a:電力量計を取り付ける。 b:電動機の端子にキャブタイヤケーブルを取り付ける。
ロ.a:インターホンに使用する小型変圧器(二次電圧が24[V])の二次側 の配線工事をする。 b:配電盤を造営材に取り付ける。
ハ.a:電線管にネジを切る。 b:アウトレットボックスを造営材に取り付ける。
ニ.a:金属性の電線管をワイヤラス張り壁の貫通部分に取り付ける。 b:地中電線用の暗渠を設置する。
問30 電気用品安全法における特定電気用品に関する記述として、誤っているものは。
イ.電気用品の製造の事業を行うものは、一定の要件を満たせば製造した特 定電気用品に〈PS E〉の表示を付すことができる。
ロ.電気用品の輸入の事業を行うものは、一定の要件を満たせば輸入した特定電気用品に(PS E)の表示を付すことができる。
ハ.電気用品の販売の事業を行うものは、経済産業大臣の承認を受けた場合等を除き、法令に定める表示のない特定電気用品を販売してはならない。
ニ.電気工事士は、経済産業大臣の承認を受けた場合を除き、法令に定める表示のない特定電気用品を電気工事に使用してはならない。
|