第2種電気工事士筆記試験
平成16年(一般問題)解答解説
問1 導体の抵抗R[Ω]は、導体の抵抗率ρ[Ω・mu/m]、断面積をS[mu]、 長さをL[m]とすると、
断面積S[mu]は、直径D[mm]だから
正解は イ
問2
正解は ニ
問3 10[Ω]と40[Ω]の並列部分の合成抵抗は、
改めて図にすると、 8[Ω]とRの合成抵抗R0は、
抵抗Rの消費電力は
正解は ニ
問4 ab間が断線したときの回路は、 a線に流れる電流Iaは、
b線に流れる電流Ibは、
c線に流れる電流は、
正解は ロ
問5 b相が×点で断線したときの図は、
正解は ニ
問6 抵抗を流れる電流をIR,リアクタンスを流れる電流をIXとしてベクトル図で表 すと、
正解は ロ
問7 電技解釈第172条により、2[mm]の600Vビニル絶縁電線の許容電流は35[A]、電 流減少係数が0.7なので
正解は ハ
問8 線路抵抗r[Ω]、電流I[A]、とすると電圧降下vは
電線の太さS[mu]、抵抗率ρ[Ω・mu/m]、長さL[m]とすると
電線の太さSは、
正解は ロ
問9 電技解釈第170条より、ab間が10[m]なのでab間電線は幹線の過電流遮断器 125[A]の55[%]以上の許容電流である必要がある。
正解は ハ
問10 電技解釈第170条より、電動機の定格電流の合計は、 過電流遮断器の定格電流IBは、 IB=3×IM=3×25=75[A] 幹線の許容電流は61[A]であるから、 2.5×61=152.5[A] 過電流遮断器の定格電流の最大値は、 75<152.5
正解は ハ
問11 電技解釈第171条より、 定格電流30[A]〜40[A]の過電流遮断器で保護される電路のコンセントも定格電 流30[A]〜40[A]のものでなければならない。(171-1)又、屋内配線の太さも断面積8[mu]以上と規定されている。(171-2)
正解は ハ
問12 JAEC8001(内線規程)より、600Vビニル絶縁電線の使用許容温度は60[℃]。
正解は ロ
問13 カールプラグは、コンクリートの穴に埋め込み電線管や器具の固定に用いる。 差込形コネクタ、ねじ込み形コネクタ、リングスリーブ(E形)はそれぞれ電線 相互の接続に用いる。
正解は ニ
問14 パイプレンチは電線管相互の接合時、カップリング等の締め付けに用いる。 リード型ねじ切り器は金属管のねじ切りに用いる。 パイプベンダは金属管の曲げ作業に用いる。 ボルトクリッパは、太い電線の切断や支持線の切断等に用いる。
正解は ハ
問15 三相かご形誘導電動機は、3本の結線のうち2本を入れ替えると磁界が反対とな り逆回転する。イ、ロ、ハは正しい。
正解は ニ
問16 ノックアウトパンチャは油圧を利用して金属板に電線管接続用の打ち抜き穴を あけるのに用いる。
正解は ロ
問17 電技解釈第180条より、可とう電線管内では電線に接続点を設けてはならない。 イ、ハ、ニは適切である。
正解は ロ
問18 イ.の合成樹脂管の場合 使用電圧300[V]以下の場合において、合成樹脂管を金属製のボックスに接続し て使用するときはD種接地工事を施すこと、ただし、次のいずれかに該当する ときは省略することができる。 イ.乾燥した場所に施設する場合 ロ.直流300[V]又は、交流対地電圧150[V]以下の場合において、人が触れる 恐れの無いよう施設する場合。 ロ.ハ.の蛍光灯器具・電動機の場合 直流300[V]又は、交流対地電圧150[V]以下の機械器具を乾燥した場所に施設す る場合は、機械器具の外箱の接地工事を省略できる。 ニ.の金属管工事の場合 金属管工事でD種接地工事を省略できるのは、 イ.管の長さが4[m]以下のものを乾燥した場所に施設する場合。 ロ.交流対地電圧150[V]以下で、管の長さが8[m]以下で乾燥した場所に施 設したもの又は、人が触れる恐れが無い場所に施設したもの。
正解は ニ
問19 誘導電動機回路の力率の改善のために低圧進相コンデンサを取り付ける場合は、 手元開閉器の負荷側に電動機と並列に取り付ける。
正解は ロ
問20 電技解釈第174条より、 金属線ぴ工事は点検できない場所は不適切 ライティングダクト工事は点検できる隠ぺい場所で乾燥した場所は適切 金属ダクト工事は湿気の多い場所は不適切 合成樹脂線ぴ工事は湿気の多い場所は不適切
正解は ロ
問21 電技解釈第194条より、危険物等の存在する場所に施工できる工事は、金属管工 事、ケーブル工事、合成樹脂管工事である。
正解は ニ
問22 電技解釈第198条より、乾燥した場所に施設し、内部を乾燥した状態で使用する ショウケースの外部から見えやすい箇所は、コードを造営材に直接留め具で取り つけて施設できる。
正解は イ
問23 一般的な低圧屋内配線の竣工検査の手順は、 @目視点検 工事方法の適否、電線その他器具の良否、取り付けの良否 A絶縁抵抗測定 漏電、感電の防止 B接地抵抗測定 感電防止 C導通試験(回路試験) 誤接続、断線の有無、機械器具への結線の良否
正解は ハ
問24 低圧三相誘導電動機と大地との絶縁抵抗の測定は、電動機のリード線の端子3個 を短絡し絶縁計のL端子へ接続し、E端子は電動機の外箱(接地が施されている) と接続する。
正解は ロ
問25 電技解釈第29条より、D種接地工事である。又、漏電遮断器が施設されていな いので、接地抵抗値は100[Ω]以下、接地線の太さは1.6[mm]以上の必要がある。
正解は ロ
問26 設問の表示記号は誘導形で、固定コイルによる交流磁界と可動部の渦電流との電 磁力を利用している。電圧計、電流計、電力計等に用いられる。
正解は ニ
問27 電気工事士法第3条は電気工事士以外の電気工事の作業の従事を禁止し、軽微な 作業について例外を定めている。例外の内容は、電気工事士法施行令(省令)第 1条で定めている。電線管をねじ切りし、電線とボックスを接続する作業は電気 工事士でないとできない。その他の設問の作業は、例外で定めている作業である。
正解は ニ
問28 電技解釈第162条により、住宅の屋内電路は原則として対地電圧150[V]以下
正解は ロ
問29 一般電気工作物 ア.600[V]以下で受電し、その電線路以外で構外の電気工作物と接続されてい ない。 イ.火薬類を製造する事業所、甲種炭鉱・乙種炭鉱ではない。 ハ.小出力発電以外の発電設備が無い。(小出力発電設備は構外の電気工作物 接続されていない。)
正解は イ
問30 600[V]ビニル絶縁電線で断面積100[mu]以下のものは、特定電気用品である。
正解は ニ
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